第52回農業農村情報研究部会勉強会


ChatGPTをプラットフォームにした災害復興知の活用(事後アンケート結果)

日時: 2025年3月31日(月)15:00-17:30
場所:
(オンライン)Zoom
参加費: なし
主催:農業農村工学会・農業農村情報研究部会
共催:東京大学アグリコクーン・農学における情報利用研究フォーラムグループ



参加した感想

  1. ・有田先生から直接説明頂き、現場知の収集が自身の予想よりはるかにエネルギーが必要であると気づかされました。 ・生成AIの発展は目覚ましいですが、生成AIに利用するための情報の収集・整理および現場知の抽出が、既存の組織構造がボトルネックとなっていることが非常にもったいなく思います。 ・普段、ソフト防災分野・農村計画分野に関わっていない身としては、現場知の重要性を数値的に表せないために、現場知の収集・利用の重要性を当事者以外に理解してもらえないという性質があるのかと感じました。重要性を無理やり数値化するか、何かしらの方法で当事者意識を醸成する必要があるのかと思います。
  2. 震災に関連した現場知を丁寧に収集し、それらを一つの体系的な復興知ガイドブックにまとめられた事例と合わせて、現在急激に成長と変容を見せている生成系AIを活用した情報を引き出すシステムの構築をされているエンジニアの方のお話を聞くことができ、両者を自分の中で繋げて考える良い機会となりました。それぞれの専門家も必要である一方で、それらを繋いで考えることができる人材や技術もまた必要であると改めて認識し、学生の皆さんにその重要性を一緒に考えてもらうためにも、自分が率先して、その両者の敷居を跨ぐプロジェクトに参加し続けていきたいと思います。
  3. お二方が作ってくださったシステムの利用法を利用者の視点を強く意識し、会全体の話し合いが進んでいった印象を受けました。書き手の想定した読み手と使用者(実際の場面での読み手)の一致が重要だと考えました。また、システムに関し、緊急時の重圧のかかる状況で冷静に判断できることを促すようなビジュアルとしての見せ方も必要になると思いました。例えば、指示を簡単なフローチャートで示すこともできそうだと考えました。
  4. 今回参加して、どういった研究が成されているかが知れてとても良かったとおもう。一方、新たな技術なので、実際に現場に普及する際には、その信頼性を高めることが難しいと感じた。今はスマホや様々な検索エンジンにAIが搭載されているので、AIに対する忌避感も薄れていくことは期待されるが、それまでが大変だと思う。

質問

  1. 日本工営株式会社の方へ:ガイドブックの知識を学習させたAIに対して、転移学習の要領である程度の出力層だけ削り、個別ケースに対して汎用的に答える(出力層を生成する)ことができるシステムを作ることは可能なのでしょうか?思い付きのアイデアなのですが、そのようなことが可能かどうか、もしご存じのところございましたら教えて頂きたいです。

自由意見

  1. この度は貴重な機会をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。
  2. この度は貴重な機会をいただき、大変ありがとうございました。実際にガイドラインを書かれた有田先生のお話を伺うことができたことは良い経験になりました。テクストとしての情報を利用させていただく、分析をする際には、書き手の方が現場で感じられたことやその背景をくみ取ることも重要だと学ぶことができました。

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