農業農村情報研究部会勉強会(第2回)

 

日時: 平成16年10月29日(金)15:00-17:00

会場: 東大農学部7号館A7階セミナー室(717号室)

目的: 農業土木学会の正式な部会となったのを受け、今後の活動方針等について議論するとともに、会員から提供される話題に基づき、農業農村情報に関する勉強会を行う。 

プログラム:

1.開会

2.報告及び議論

・農業農村情報部会発足の経過報告

・部会規約、活動方針、計画等

・その他

.勉強会−農業農村情報部会への期待(話題提供:各20-30分程度)

(1) 総合科学技術会議における連携施策群とIT分野の動向           溝口勝 (東京大学)

(2) 農業農村情報をめぐる研究開発の情勢と部会戦略                            丹治肇           (農業工学研究所)

4.閉会


第2回農業農村情報研究部会勉強会議事要旨(案)

 

日時: 平成16年10月29日(金)15:00-17:40

会場: 東大農学部7号館A7階セミナー室(717号室)

1.報告及び議論

・農業農村情報部会発足の経過報告

 事務局から部会発足の経緯と規約の概要が説明され、部会規約が承認された。

.勉強会−農業農村情報部会への期待(話題提供:各20-30分程度)

(1) 総合科学技術会議における連携施策群とIT分野の動向           溝口勝 (東京大学)

(2) 農業農村情報をめぐる研究開発の情勢と部会戦略                            丹治肇           (農業工学研究所)

3.議論(感想

 勉強会の話題に関して、意見交換の後、出席者から勉強会のあり方や農業農村情報について、感想を述べあった。主な感想は以下。

(石山)農業地域における法制度に関する情報が揃っていない。義務的なもの、制度の維持管理に関する情報の整理が必要。都市・農村・森林で情報のフォーマットが異なる。ライブラリー化が望まれる。

(丹治)WSを開催するなどして、農村情報とは何か、問題点の整理が必要。

(大西)単なる勉強会ではなく、何らかの集会を開催すべき。予算獲りのときにいつでも役立つように資料を残すことが大切。市町村レベルの情報が重要。部会で分担を決めて頂ければ喜んで協力したい。→ 部会のホームページを開設し、勉強会の資料等を掲載することを検討する。

(星)現地の知識。グローバルから地域。グランドトルースが大切。適地選定。収穫と最小コスト。ビニールハウス。多角化。データベース作りが必要。早い段階で講演会を開催してはどうか。

(増田)農業農村情報の対象は農業だけか、水産も含めてよいのか?水産系だと藻類の安定供給に対するIT利用がある。農業の定義が不明確。→一次産業に関連するもので、農業・環境・水産を農業農村情報として扱う。

(丹治)社会シナリオでは全てが繋がることが大切。その意味で、インターフェイスが重要。

(大政)産学連携が大切。

(沖)防災・災害時の情報確保の研究が大切。農村整備のデータは、入力だけで終わってしまっているのでデータ利用のビジョンを示すことが必要。予算獲りにはオールスターで臨む必要がある。

(清水)将来ビジョンには実現不可能なものも含めるとよい。農林GISのメリットを示す。何がどこにあるか。使えるデータと使えないデータの区別など。

(丹治)データ更新のメリットを理解することが大切。

(石山)定置データ、コンテンツをどう掲載するか。作りっぱなしでなく、一般ユーザや生産者に還元することが大切。国土としてのデータ化が重要。

(丹治)制度を扱う人も部会に入れる必要がある。

(松岡)行政を対象にするのか、学術を対象にするのか、方向を定める必要がある。災害情報が大切(土木学会や地盤工学会は新潟地震直後に調査団を派遣している)

(町田)河川分野では、数年後の夢物語を提示して成功している。対象と手法を組み合わせて、農業農村情報の夢物語を作れないか。

(大政)ここにいる皆さんは幹事なので、やれることをどんどんやっていただきたい。

 

一連の議論を経て、各自が次回会合までに以下の3点(宿題)について考えて、事務局(メーリングリスト:agrinfo@soil.en.a.u-tokyo.ac.jp)に報告することとした。

 

宿題: (締切:11月30日)

 (1) キーワードの提示

・「農業農村情報研究部会でカバーすべき範囲例」(添付資料)を参考にして、対象と手法に関して、思い浮かぶキーワードを列挙する。

 例: (対象)安全安心、リスク、環境、社会科学、市町村など

    (方法)調査、リモートセンシング

(2)将来ビジョンの提示

・あったら良いと思われる技術、現在不便を感じている項目など、将来的に部会でとり挙げるべきテーマを列挙する。

 例:地すべり予報のための地中水分量変化モニタリングシステム

 例:ブログを利用したバーチャル土地改良歴史博物館システム

(3)  企画案の提示

・現時点で企画・実施可能な活動を列挙する。

 例: 「***に関するシンポジウム」

 例: 「***についてのデータベース公開」

 

次回会合:123日(金曜日)15:00-17:00 @東大